◆硬派の抑制されたラブストーリー

館内は、老いも若気もカップル勢が占めてんのが一目瞭然。

前評判で、大号泣覚悟で臨んだがあけど、そういう濃い目な演出じゃ全然ねかったいの。


映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話
<Tジョイ長岡:新潟県長岡市>

8年


監督は瀬々敬久。 当地でロケもあった、あの映画『64』の監督らて。
そう思って観っと、『64』に通じる演出タッチんがねえかな。
抑制してるって言うかの。硬派らいね。
とは言っても、伝えるべきとこはしっかと見せようとする。それは分かるて。
この映画はの、瀬々敬久の視点の恋愛論、ラブストーリーにもなってると思ったいの。
観客が、そこいらを、どう捉えんだろっかな。

実話なんららかけど、佐藤健土屋太凰の出会いがいいがよね。
さりげなくリアルってやつれさ。

こういう時ってば、わけえ頃にああがよなあ。

飲み会とかでどうも乗れんくて、ちょいふてくさいちまうみてえな。
佐藤健は、そういう雰囲気を演じんのにピッタリらねか。 尖った感じがさ。

でもの、こんげん時に妙に感応してっていうか、逆に気遣ってくいる女性が居っことも、実際あるっていうがあか。

そいが、お互い印象付けさせちまって。
それを自然体での、土屋太凰ちゃんが演じて見せるすけ、しょっぱなから惹きつけられちまうがいの。

彼女が病に倒れてっからの迫真の演技は、マジ気合い入ってんねかと。
土屋太凰って、体育大生ってのもあって、見せる時は、全身でぶつかってくっような姿勢、演技をするいねえ。印象と違ってさ。
ほんに、スッゲエ頑張ってたいのお~

そいでの、母親が、アイドル女優らった薬師丸ひろ子って、時代を感じるなみてえらて。 彼女は、土屋太凰のことをどう観てたがあろっか。

物語の展開とすっと、ヒロイン(土屋太凰)が、植物人間状態に陥る8年もの間の、それを巡る主人公(佐藤健)と、家族(薬師丸ひろ子、杉本哲太)らの対応(リアクション)、視点を、どう引き込まさせて描くがあかが、大きなカギとなるろういの。成功のの。

ここがスッゲエ難しいとこでもあったこっつぁ。

映画という長い時間の中での。
テレビの特番もんなら、短時間の中で濃厚に描けっが、映画はそうはいかねえがあねかて。

例えばの、観た人は分かると思うろも、北野武監督の映画『あの夏いちばん静かな海』では、聴覚障害者の男女(恋人)の日常の心の揺れ動きをの、言葉じゃねくって、観客がグッと感銘を受けるみてえな巧みな映像表現でたたみかけてたねかの。
そこにこその、大きなドラマがあったと思うが。

だっけん、『8年越しの~』は、敢えて辛口に難点を言わせてもらうと、演出による役者の演技が全体的に、若干一本調子になり過ぎてる感が否めねえっかも。
表現の抑制が却って、そうさしちまってんのかもしんねえがあか。
途中々々のエピソードの盛り上がりに尾を引いちまってるようにも思うがいの。
それをの、自分はちょい感じたがあて。
大ファンの皆さんにはわあ~りいろも。


◆もう一度脱皮する物語
しっかし、本当にこんげんことが起ったがあるろっかなあ。
それが観終わっと、まず頭を過るがあて。 信じらんねえって感じで。
完治すんなんて。スッゲこっつぁ。
でもの、あるがあなあ~ こん世の中に。

そいと、これは、もう一度脱皮する物語(実話)でも、ああがよなあ。
そいがあ~て。

この話をの、自分に重ねっと、オフクロがパーキンソン系で10年間病院で寝た切りで、3年前に亡くなっての。
先般には、自分も、人生の岐路のような診断が下っちまって。そいも作年末。
ある生まれつきの障害んが。同系の遺伝が要因と疑われるがあろも。
そいが明瞭になって来たがあて、こん年になって、やっとの。

そんでの、こいまでの自分、こいからの自分の境目となっちまったが。
そのための薬を飲み始めたんが、この元旦からでの。1年の始まりらし。
確かに自分は、今までと、どっか違う気がするがいの。
これまでの自分が、脱皮する服用があっがろうか。

そんげんことも頭に抱いてる中での、この映画を観たということんがあて。
だっけん、奇跡の回復には、重なるもんがあってジーンとなったがあろなあ~
薄っすらと感涙し出しちまって。
特にクライマックスの公園かららろうな。


◆人の思いは永遠にベールの中
そいにしても、あれはニクイ演出らったの、クライマックスのあの土屋太凰のカットバックはの。
健気らねかて。やらて、ほんに。おめさんてば。
こういう瞬間にさ、女性って、もう既に恋に落ちてたりすっがあろうなあ。たぶん。
ここにウッとくんねかや。やらすけ。可愛いねっか、泣けるねっか土屋太凰ちゃん。
ウヒャウヒャ。
ほんに素敵らねかの。

現実には俺も含めて、きっと意外に殆どのもんが、こういう人の思いってのを、全く知らんでいっがあろうなあ~
抱きしめてえなるぐれえな愛おしい思いってのは、いつまでも、永遠にの、ベールの中ってことんがあろう。
母親(薬師丸ひろ子)の娘(土屋太凰)への思いも、そういうことらったねかて。


◆やんわりと心に浸透して来る映画
ほんで、分かってると思うろけども、ラストは結婚すっがあよ。

やっぱのお、人の愛を強く感じると、得ると、人は計り知れない程のスンバラシイ、信じられない大きな真の奇跡ってもんを、現実に起こして行くがあこっつぁ。

そういうことんがあろうのこの実話はきっと。そう思たて。

でもの、ホントいかったこて、実際の二人が幸せになってての、赤ちゃんも産まいててさ、幸せに暮らしてて。

そいがまた、ばかイイねかて。

んな訳での、アバンタイトルも、今作は効いてがあよ。
ちゃんとの、意味があったて。
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』。

backnumberのエンディングソング『瞬き』も上手い具合に入って来て、ジワーッと盛り上げてくいるすけの。

今の、こうやって再び思い返してみっと、やんわりと心に浸透してくる映画って思えてくるて。

花嫁


ぜひ、観てみてくんなせの!
Tジョイ長岡上映中! 

*蛇足らけどの、これまで号泣した映画って何らろかと思い返してみたが。
そうらなあ~ 『汚れなき悪戯』『秋津温泉』『沓掛時次郎 遊侠一匹』『ふたり』『マリと仔犬の物語』『オオカミこどもの雨と雪』『この空の花 長岡花火物語』『ラ・ラ・ランド』… う~ん、まらまらあると思うろもの。 

 
★佐藤健 主演【るろうに剣心 京都大火編●伝説の最期編】特別展
/作品発祥地●長岡市(Tジョイ長岡)






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ほんじゃね。 

平成30年2月1日


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