◆3回観た!
聞こえてくる絶賛の声に、今作はどんな出来んがあろかと、ちょい心配しながら観賞。
映画『ちはやふる -結び-』(Tジョイ長岡:新潟県長岡市)
結び、締めということもあって、時間も青春映画としちゃ2時間越えの大作レベルらし。
前置きとして、そういう先入観もあって観っと、初見らと、かなり視点の角度が素直に働かないことがあるがあて。
んな訳で、3回観たすけ。
そいだけこのシリーズのことが気に入ってるということが、もちろんあっがあよ。
上の句も、下の句も好きらもん。
◆眩しい青春の輝き
重要なファーストシーンは、お馴染みのテーマ曲。
いいがいのお~ この曲さ。
凄く入り込んでくっが。よく作ったもんらてこの音、メロディーを。
ジーンと来っがいの。
もう、この作品世界の虜になってるということらこっつぁの。
この冒頭部で、物語の深淵になる新(あらた)のキーワードが出て来っがいの。
太一の心情を揺さぶり続けるもんのが。
その行末を、観客は気にしながら展開して行くがあて。
まず、これまでのアップテンポな2作に比べっと、ちょい落ち着いた撮り方をしてるようにも感じたが。
それは、時間らろうか?
高校3年生という若さの頂点であり、青春の終焉的な結びをの、見詰めっがためにさ。
カメラワークでは、外光を意図的に取り入れて、逆行露出開放的画面に仕上げてっがあよ。
その意図は、もう二度とねえ、戻ることのねえ青春の一瞬々々の眩しい程の輝きを表してがあろか。
◆巧みなキャラクター分け
ほんでの、ここへ来て、新キャラクターも続々投入してくっが。
でもの、そいらキャラクターの描き分けが、これまで通り巧みで、入り込み易いがいの。
て言うか、3年生のがあし、薫や筑波の1年生(新入部員)のキャラクターが絡むのも当然らし、リアルらと思たて。
そういった中でも、脇役の肉まんや、かな等が、要所々々で1年生を繋ぎとめてくいての。
胸を打つんは、やっぱ、千早と太一の関係性らこっつぁのお~
付かず離れずの千早のその心意ていうか。
心を捕らわれ、恋に陥ってしまってる太一。
旧知の友でもある、この二人の関係は、一体どうなっちまうがあろかなと。
卒業後は?その未来は?
そして、太一のライバルとも言える新の存在は?
その答えと言うべきもんが、この結びで見出されんか?
終局に向かって、どう導かれて行くがあろっかと。
◆アクション映画の要素
気持ちが高ぶんのは、そりゃもちろんかるた戦らこての。
チームの心を一つにすっがためのメンバー達の葛藤が、涙を誘うがあて。
あの畳をバンバンと叩く音が、スッゲエ心地いくてさ。
十八番の超スローモーション表現も爽快らし。心が躍るがあもん。
そんで、横山克のサウンドトラックで、いつもの如く引き締まっが。
だっての、これがもうねくちゃ『ちはやふる』じゃねえねかの。
こう観っと、列記としたアクション映画の要素も、どっかあるがあて。
静と動のの。それが痺れるがいのお~
サム・ペキンパー、いやいや、緋牡丹博徒、いやいや…
◆印象深き場面・セリフ
さての、今作で深く残るシーンて言うとの、登校時のショックを隠せねえ太一の物哀しげな背中やシャーペンの先が折れるショット(切ねえてえ~)。
かるた戦での重い空気を吹っ切るがための千早の気合いの雄叫び(ほんにカッチョイイてえ~)。
踏切に立ち尽くす哀しみの千早。
千早の太一への溢れる慟哭、ここはもうの、女優・広瀬すずの凄さがの、もろ焼き付けらいる場面のがあて(マジにスッゲエよお~)。
思い出の詰まった部室で太一のことを一人残って回想する千早(これがまた可哀そうで可哀そうでさ)。
千早から後輩への熱い愛ある訓示。
かるた戦で敗れざる者達、その悲しみ、それを見詰める千早。
千早と伊織の激しい女の情念のぶつかり合い(凄まじいてえ~)。
机くんの様式美のような引き際。
周防が語る、かるた道を生きるべき者の象徴のような千早という存在。
運命戦での、かるたの世界の奥深い意味を皆が知り得る時。
そして、全てを感じ取った千早の大いなる悟りと、明瞭となって行く未来像(なあ~るへそお~ そう来たかあ~)。等々。
セリフや名言では、上の句の千早がスローモーションで、桜舞う屋上に飛び込んでくるショットに、人生において好機を捉える、そういう意味づけをしたがあかと唸らせらいたいの。
千早は天使か。女神(ミューズ)か。そうらよね。
千早がかるたに無我夢中になる真剣な生き方は、正にそれらった。
俺の中で今、千早=広瀬すずがミューズになって余韻を残してるがいの。
◆世界観を熟知して観たい
ほいでね、思たんは、原作の漫画も読み尽して観るべき映画らったかもしんねえなと。
そいが、まっとまっと作品世界への感情移入を倍増させるにちげえねえと。
かるたの知識についてもそうらて。
かるた戦のルール、戦法はもちろん、そいら歌は、どういう意味があんのか、その奥深き世界観をちゃんと熟知してたらとの。
そう、日本に生まれたがすけ、日本人のがすけ、そいぐれえ知っとんきゃダメらなと気付かしてもくいたて。
自分らって子供ん頃に、冬になっと、よく百人一首を友達としてたがすけの。
あとの、Perfumeのエンディングソング「無限未来」はの、こん時代における返歌ということんがろか。
この歌の出だしのイントロが素敵んがあよ。
この映画に相応しいがあて。
ぜひ、オススメらすけ観てくんなせの!
言わいてる通りの、こりゃ青春映画の名作らて!
Tジョイ長岡(新潟県長岡市)で上映中!
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平成30年3月30日
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