夏が来たかのような日々が続く中。
我らが新潟県長岡市出身のロックスター、スネオヘアーのライブブースで以前購入したTシャツを着て、下は短パン姿でリバーサイド千秋へ。
何気無しにここの2FのCDショップに入る。
ふと思い出したかのように、そう言えば、スネオヘアーの新譜CD「0」(ラブ)が、
発売されるんだ、もう売ってんのかなと探してみる
あった、発売日前日に店頭に並ぶそうだ。
そんで、早速購入。買ったぜえ~
これが、箭内道彦氏(風とロック)デザインのCDか。インパクトあんなあ~
スネオの血液採取かよ。
そのまま車に乗ってかける。「Typhoon」が流れ出す
ああ、インストゥルメンタルね。ここは。
すっげえ刺激的でカッコイイじゃね。
その流れのまま2曲目「0」へ。この感覚は好きだ。
確かにインストから漂ってたが、スネオらしいけど、でも何か違うという感じ。
何だろう、どこか生まれ変わったみたいな。ジャケットの血液の細胞のように。
違うというのは音のこと。それが、新しい兆しようなものを感じさせる。
3曲目「フェアリー」もそう。
いや、それは昔のインディーズ時代の原点にあるものか。
その0の地点に戻ったとも言うべきか。
TVアニメ「坂本ですが?」EDの「無くした日々にさよなら」が4曲目に入る。
このポジショニングって、とてもイイ感じ。
5曲目「TIME」。
繰り返すフレーズとか唸りのスネオ節が心地良く響く。
レゲエ調の6曲目「帰って行くのね」。インディーズ時の「このままこうして」を彷彿とさせるような。
ここで観えて来るのが、そうだ、厭世感だ。
今回の新譜で、スネオヘアーは、人生の[時間]を見詰めてる気がするのだ。
これからの。留まること無く、どんどん進んで行く時間。
歌詞にあるように、老いて朽ち果てて行く人生そのものを。
それでも、ゆくの ゆくのと、決して重く無く、軽やかにレゲエのリズムに乗って歌い上げる。
それがジーンと沁み込んで来るのは自分だけだろうか。
これは名曲だと思う。
ベースは村田シゲ氏、ドラムにHi-standerd等の恒岡章氏を迎えてる。
キーボードに渡辺シュンスケ氏を再び迎えた7曲目「だろう」。
これは軽快なポップロックになってる。旅立つんだろうの歌詞が印象に残る。
旅立つ?そういう意志は秘めてる。自分も。誰もが。
常に、いつでも。けれどもダラダラと腰が重い日常。
ディープなロック曲、8曲目「最高TONIGHT」、9曲目「RAINDROP」のブラックコンテンポラリー的で、スネオ的ラップ?言葉の羅列でアソブ。面白い曲。
雨の捉え方がスネオらしい。雨も雪も捉えよう(工夫)次第で素敵な情景に変わるもの。
サイケロック調の10曲目「バンカーランプ」。
新譜におけるこの3曲の並びは、スネオの鬱屈、鬱積したダークでネガティブな面を垣間見せる、打ち出してるように感じる。
それで、冒頭から、この9曲目まで、息急き切らず、矢継ぎ早に楽曲が展開して行く構成。
それでも進み続ける時間、進み続ける人生を印象付けようとしてるかの如く。
それなら合点が十分行く。
そして、11曲目「一番高い場所」で、時間が止まる。
曲調は、名曲「ニュータウンに続く道」を思い浮かべる。
この歌詞は、辛辣である。
スネオ自身が車で東日本大震災の福島県の相馬市や浜通りといった被災地を訪れた時に、その光景から感じ取ったものが言葉になってる。
「一番高い場所を目指した」。その赤裸々な言葉に秘められた重さが心を打つ。
12曲目「心は泣いたまま」は、この春に起きた熊本地震もそうだが、度重なる災禍に遭いながらも日々を生きる我々、今の日本人の心情を見詰めてるような。
「誰もが寂しくて 本当は震えてる」とても共感する歌詞である。
13曲目の「LOVE」は超名曲だ。凄い。
さすがスネオだというスコア。このアレンジのセンスは唸る。こういう曲が作れる才能に脱帽。
それでも何とか一筋の光明を見出し、明日に繋げる応援歌のようにも聴こえて来る。
ここにはその光が満ちて来る予感、これから先を感じ取れるような。
スネオの手にかかると、あからさまなLOVEの言葉も普遍性を帯びてゆく
11曲目から13曲目のクライマックスの流れは、すこぶる良く、と言っていいのか、その背景に見え隠れするのが、重くのしかかる現実的なテーマだと思う。
日本のみならず、世界中で起こる度重なる戦争、自然災害、事件、事故…
災禍の中に在っても、日常は普段通りにまた何事も無かったように過ぎてゆく。
留まること無く、不安定な心を抱えて。
しかし、そこにスネオは、温もり、安らぎ、調和を導き出そうとしているような。
いや、冒頭からの一連の流れもそのためにあるのかもしれないと言ってもイイかも。
殊に、ここの構成で涙腺が濡らされてしまった。気恥ずかしいけど、涙が滲んで来た。感動した。
スゲエじゃねえか、スネオヘアー。
この新譜は、「LOVE」で昇華され、清々しいような面持になる。
とは言え、押しつけるような強いメッセージ性は、いつも通りにスネオらしく抑制されている。
それも彼らしい。
締めの曲は、インストゥルメンタルの14曲目「9」。
この曲のイメージからして、そうは言ってもゴツゴツとした、やはり捉えどころのない現実、人生は積み重なって行くと言いたげなんだろうか。
ニヒルでシニカルな面もちゃんと持ってるのがスネオヘアーだ。
そこで思ったのが、前作の「Tundra」の製作が布石として、このアルバムに相当活かされてる気がするのだ。
それが濃くなって「0」(ラブ)が生まれたんではと。
この新譜は、すこぶる音、音質がいい。
スネオヘアーを熟知してるのだろう、中村文俊氏の仕事が光る。
スネオヘアーのバンド編成ではお馴染のドラムの朝倉真司氏、ベースのキタダ マキ氏、ピアノの皆川真人氏の参加による安定した音色もすこぶる盛り上げてる。
これは、名盤じゃね。
もしかすると最高傑作と言っても、自分はイイかもだ。
ここへ来て、ほんとイイものを産み出してくれたぜスネオヘアー
購入してからというもの、車や自室で日々かけ続けて聴いてる。
そこで、こういうロックスターが、当地から生まれたことに自分は目を見張る。
人が感性を磨く、磨かれるとはどういうことなのか
そのヒントがここにあるのは、それは間違いないじゃないのか
それは、きちんと見詰め直す必要があると思う。
★参考映像
昨年、スネオヘアーが来たフェニックスロック・フェス(アオーレ長岡)の様子。
*今年もディープにゴージャスに開催される
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ほんじゃね
平成28年5月28日
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ふと思い出したかのように、そう言えば、スネオヘアーの新譜CD「0」(ラブ)が、
発売されるんだ、もう売ってんのかなと探してみる
あった、発売日前日に店頭に並ぶそうだ。
そんで、早速購入。買ったぜえ~
これが、箭内道彦氏(風とロック)デザインのCDか。インパクトあんなあ~
スネオの血液採取かよ。
そのまま車に乗ってかける。「Typhoon」が流れ出す
ああ、インストゥルメンタルね。ここは。
すっげえ刺激的でカッコイイじゃね。
その流れのまま2曲目「0」へ。この感覚は好きだ。
確かにインストから漂ってたが、スネオらしいけど、でも何か違うという感じ。
何だろう、どこか生まれ変わったみたいな。ジャケットの血液の細胞のように。
違うというのは音のこと。それが、新しい兆しようなものを感じさせる。
3曲目「フェアリー」もそう。
いや、それは昔のインディーズ時代の原点にあるものか。
その0の地点に戻ったとも言うべきか。
TVアニメ「坂本ですが?」EDの「無くした日々にさよなら」が4曲目に入る。
このポジショニングって、とてもイイ感じ。
5曲目「TIME」。
繰り返すフレーズとか唸りのスネオ節が心地良く響く。
レゲエ調の6曲目「帰って行くのね」。インディーズ時の「このままこうして」を彷彿とさせるような。
ここで観えて来るのが、そうだ、厭世感だ。
今回の新譜で、スネオヘアーは、人生の[時間]を見詰めてる気がするのだ。
これからの。留まること無く、どんどん進んで行く時間。
歌詞にあるように、老いて朽ち果てて行く人生そのものを。
それでも、ゆくの ゆくのと、決して重く無く、軽やかにレゲエのリズムに乗って歌い上げる。
それがジーンと沁み込んで来るのは自分だけだろうか。
これは名曲だと思う。
ベースは村田シゲ氏、ドラムにHi-standerd等の恒岡章氏を迎えてる。
キーボードに渡辺シュンスケ氏を再び迎えた7曲目「だろう」。
これは軽快なポップロックになってる。旅立つんだろうの歌詞が印象に残る。
旅立つ?そういう意志は秘めてる。自分も。誰もが。
常に、いつでも。けれどもダラダラと腰が重い日常。
ディープなロック曲、8曲目「最高TONIGHT」、9曲目「RAINDROP」のブラックコンテンポラリー的で、スネオ的ラップ?言葉の羅列でアソブ。面白い曲。
雨の捉え方がスネオらしい。雨も雪も捉えよう(工夫)次第で素敵な情景に変わるもの。
サイケロック調の10曲目「バンカーランプ」。
新譜におけるこの3曲の並びは、スネオの鬱屈、鬱積したダークでネガティブな面を垣間見せる、打ち出してるように感じる。
それで、冒頭から、この9曲目まで、息急き切らず、矢継ぎ早に楽曲が展開して行く構成。
それでも進み続ける時間、進み続ける人生を印象付けようとしてるかの如く。
それなら合点が十分行く。
そして、11曲目「一番高い場所」で、時間が止まる。
曲調は、名曲「ニュータウンに続く道」を思い浮かべる。
この歌詞は、辛辣である。
スネオ自身が車で東日本大震災の福島県の相馬市や浜通りといった被災地を訪れた時に、その光景から感じ取ったものが言葉になってる。
「一番高い場所を目指した」。その赤裸々な言葉に秘められた重さが心を打つ。
12曲目「心は泣いたまま」は、この春に起きた熊本地震もそうだが、度重なる災禍に遭いながらも日々を生きる我々、今の日本人の心情を見詰めてるような。
「誰もが寂しくて 本当は震えてる」とても共感する歌詞である。
13曲目の「LOVE」は超名曲だ。凄い。
さすがスネオだというスコア。このアレンジのセンスは唸る。こういう曲が作れる才能に脱帽。
それでも何とか一筋の光明を見出し、明日に繋げる応援歌のようにも聴こえて来る。
ここにはその光が満ちて来る予感、これから先を感じ取れるような。
スネオの手にかかると、あからさまなLOVEの言葉も普遍性を帯びてゆく
11曲目から13曲目のクライマックスの流れは、すこぶる良く、と言っていいのか、その背景に見え隠れするのが、重くのしかかる現実的なテーマだと思う。
日本のみならず、世界中で起こる度重なる戦争、自然災害、事件、事故…
災禍の中に在っても、日常は普段通りにまた何事も無かったように過ぎてゆく。
留まること無く、不安定な心を抱えて。
しかし、そこにスネオは、温もり、安らぎ、調和を導き出そうとしているような。
いや、冒頭からの一連の流れもそのためにあるのかもしれないと言ってもイイかも。
殊に、ここの構成で涙腺が濡らされてしまった。気恥ずかしいけど、涙が滲んで来た。感動した。
スゲエじゃねえか、スネオヘアー。
この新譜は、「LOVE」で昇華され、清々しいような面持になる。
とは言え、押しつけるような強いメッセージ性は、いつも通りにスネオらしく抑制されている。
それも彼らしい。
締めの曲は、インストゥルメンタルの14曲目「9」。
この曲のイメージからして、そうは言ってもゴツゴツとした、やはり捉えどころのない現実、人生は積み重なって行くと言いたげなんだろうか。
ニヒルでシニカルな面もちゃんと持ってるのがスネオヘアーだ。
そこで思ったのが、前作の「Tundra」の製作が布石として、このアルバムに相当活かされてる気がするのだ。
それが濃くなって「0」(ラブ)が生まれたんではと。
この新譜は、すこぶる音、音質がいい。
スネオヘアーを熟知してるのだろう、中村文俊氏の仕事が光る。
スネオヘアーのバンド編成ではお馴染のドラムの朝倉真司氏、ベースのキタダ マキ氏、ピアノの皆川真人氏の参加による安定した音色もすこぶる盛り上げてる。
これは、名盤じゃね。
もしかすると最高傑作と言っても、自分はイイかもだ。
ここへ来て、ほんとイイものを産み出してくれたぜスネオヘアー
購入してからというもの、車や自室で日々かけ続けて聴いてる。
そこで、こういうロックスターが、当地から生まれたことに自分は目を見張る。
人が感性を磨く、磨かれるとはどういうことなのか
そのヒントがここにあるのは、それは間違いないじゃないのか
それは、きちんと見詰め直す必要があると思う。
★参考映像
昨年、スネオヘアーが来たフェニックスロック・フェス(アオーレ長岡)の様子。
*今年もディープにゴージャスに開催される
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