映画「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years


ビートルズ

映画の日に、Tジョイ長岡新潟県長岡市)で観て来た。
観客の年代層は、若者も居たけど、50代以上が多かったと思う。

ジョン・レノンジョンが、やっぱ一番カッコよく映ってた。


世界を凌駕するかのような勢い
思ったのは、ビートルズの歌って割とその、若い女性をアゲアゲするような、持ち上げるような、女性に何か勇気を与えるような歌詞が結構多いんじゃないかなあっていう。
そういう歌で、それを魅力的な4人の若者が、ロックギター002に乗せてメッセージを発するというのが物凄く刺激を与えたんじゃないのかなと思って観てた。
多くの女性ファンのあの熱狂と絶叫は、その共鳴なんだろう。
「涙の乗車券」とか聴くと、そんな感じを受けたりして。

She's got a ticket to ride彼女は乗車券を得れた。
(*あの娘は乗車券を手に入れた)
But she don't care(*dosen'tではないのは乗りでそうしたらしいとか)でも、彼女は気に(心配)しない。
(*全然平気な顔して)

耳聴いてて何かそう。
だから、女性の側に立つ、女性を解放するような、ある種、性の解放、人種の解放、人権の解放、差別からの解放、そういうのもを打算的、意図的ではないんだけど、先んじて含んでたんじゃないだろうか。
時代性もあったりして。

20代そこそこの若者が、小生意気に何を言ってんだという見方も、もちろんあっただろう。
しかし、彼らの存在感、パワー(エネルギー)が、もうはち切れんばかりに満ち溢れてた。
彗星の如く現れた彼らは最早、音楽を、メディアを通じて、世界中を凌駕するかのような勢いがあった。
その有り余る若さが、存在が、彼らの発する言葉を新鮮で、刺激的で、力強いものにして行った。

例えば、人種差別に関する彼らの軽くじゃなくて、しっかりとした偏見の無い純粋な意見も、何やら啓示みたくスッとこちらに入って来たりする。
何か感動を与えるというか、説得力があるのだ。


世界中の反響の重さ
そして、このスタイルは、彼らがライブを繰り返す中で、だんだんとこう、周りの環境、社会でのとてつもない大きな反響に変わることを敏感に気付き始めて行くという、その重さに。
そんな気配がスクリーンを通して見えて来る。
その辺は、特に今のSNSの特性に類似するだろう。当時無かったものだが。

世界的な人気を獲得してしまったビートルズに限っては、反応が強く色濃く返って来る。
今ではもう、個人々々に降りかかる時代というのが大きな違いで。
でも、ビートルズのメンバーは、メンバーだけと言った方がいいだろう、それを世界中からもろ一点の立場として受け止めた。直接リアルに。
公のコンサート、ライブという形の中でも返って来る。

特にジョンのキリストを揶揄したかのような発言からの波紋。
誤解から生じたものでもあるのだが。
その発言が引き起こした大国アメリカにおけるビートルズに対する熾烈な排斥運動。
ジョンとしてはちょっとしたジョークだったかもしれない。
自分は、神(キリスト)にはなれないと、それを受けて弁明してたが。

現在は、ツイッター等で炎上したりするけど、そんな予想だにもしない、自分の領域を超える状況に、ジョンのみならず、メンバー全員が萎縮し始めたんじゃないだろうか。

その存在が大きくなればなって行く程、自分達の影響力の強さ、直ぐに返って来る肯定も否定も、その計り知れなさに。
それを世界ツアーを巡る中で、ヒシヒシと感じ取り、やがて恐怖を覚えるようになって行った。
一人々々が。

そのような発端の一つのエピソードには、日本のコンサートでのこともあるんじゃないのかな。
警備が厳重の中で見た右翼団体のビートルズ来日に対する激しい抗議運動、今で言うヘイトスピーチとかのような。
こういう場面に遭遇することによってまた、彼らは陰鬱な気分に晒されるだろうし、今後も一体何が待ち構えているか分からないという一抹の不安を抱えるのだから。
社会の反響の恐ろしさというものが、アメリカ、日本等を訪れる中で増幅して行ったしまった。

この先、迂闊に何か物事に対して軽率に発言出来なくなっていることを、当然ながらメンバー全員が感じていたに違いない。
そうなれば、今度は自由は蝕まれ、自己を見失うことにもなってしまう。
時代を一斉風靡する勢いのロックバンド、ザ・ビートルズであるのにだ。
各々、葛藤が襲うだろう。


ツアーからスタジオ製作へ
時代的にも、ビートルズの時代というのは華やかな時代ではなく、社会に暗い影を落とす色んな事件が起きてて、その暗い影は、彼らにも影響を与えてたと考える。

ケネディ大統領暗殺事件、アパルトヘイト等の黒人に対する人種差別問題、銃の無差別乱射事件…
自分も生まれてたけど、全くの幼児だから殆ど覚えてないが、そんな時代だったということ。

今でも色んな悩ましい事が世界で起きてて、不安定さは一向に拭いされてない訳で。
この先どうなるやらと。

そういった現実において、アーティストが如何にして歌(メッセージ)を生み出すか、その生き方を明示するか。
そうい世の中に自分達が居るんだということに気付いて行って。
その影響力が物凄くあるんだという、何かそういうものに対する憎悪、いや、畏れをビートルズのメンバー全員が抱き出した。

それが後に、スタジオに籠って行くことに繋がるのでは。
なるべく世の中と触れ合わない、社会と隔絶した状況下で曲作り、音作りをする方向に入る行為へ。
かなり個人的に。

まあ、それだけ莫大な財力も蓄えてたから、それが贅沢に出来る環境にあったのは、ある意味素晴らしいことだとも思うけど。
それが無ければどんな状況になったのか。
あの「レット・イット・ビー」は、生み出せただろうか?

ツアーは完全に成りを潜め、完全に4人はスタジオ録音の状態に陥った、恰も殻に閉じ籠ってしまう後半の解散までの活動である。

でも、それもやはり自然な流れで、人間として無理もないことだろう。
そういこともまたビートルズの良さで、「ACT NATURALLY(自然に演じろ)」なんて歌もあるようだ。
ビートルズは、自分達の弱さ、不甲斐なさ、ちっぽけさみたいな面も受け止めて、それが自分なんだと、ちゃんと歌にしてる。

自分は、それらもこれらも全部ひっくるめてビートルズなんだという視点で観終えたような。

まあ、ビートルズってのは凄かったんだホントに。

映画のエンディング後に、当時の貴重なニューヨークでのスタジアム公演の特別映像(30分)があるんで、お見目逃しなくビックリマーク
知らずに帰った観客も居たようで。
ジョン・レノンがキーボートを弾いたりするし、自分はこれまで聴いたことの無いビートルズの歌があったりして。オススメ!!


おまけ!!
Tジョイ長岡 参考映像 矢印





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平成28年10月9日


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